投資信託やETFなどにかかる費用にはざまざまなものがあります。
この中でほとんど全ての投資信託に共通する代表的なものとして購入手数料と信託報酬があります。
購入手数料は名前の通り、投資信託を購入する際の手数料になります。
証券会社にもよりますが、無料となっていることも多いです。
信託報酬は、投資信託を運用している会社に対して継続的に支払う手数料になります。
購入手数料とは違いややイメージしずらいのが、この信託報酬になります。
信託報酬はいつ支払うことになるのか、NISAの場合はどうなるのか、相場はどのくらいなのかそれぞれ解説したいと思います。
信託報酬はいつ支払うのか
信託報酬は管理費用や経費率など様々な名称で呼ばれます。
名称は様々ですが、これらは全て投資信託の運用会社に支払う手数料になります。
早速ですが、VOOを参考に信託報酬はいつ支払うのか説明します。
経費率が信託報酬を示しています。
結論として、信託報酬は日ごとに支払います。
但し、口座から別途お金が引かれるわけではありません。投資信託やETFの基準価額は信託報酬が差し引かれた額が表示されます。そのため特段信託報酬の支払いについて気にする必要はないのです。
VOOであれば、経費率の0.03%を日割りした額がすでに基準価額から引かれています。
他の投資信託についても紹介します。
赤枠内、左の列が基準価額、右の列が管理費用(信託報酬)になります。
日ごとの管理費用が差し引かれた額が基準価額として表示されています。
間接的に支払うことになるので、日々支払いについて気にする必要はありません。
NISAの場合信託報酬はどうなるのか
NISAは、税金が非課税になる制度です。
信託報酬はあくまで投資会社に対して支払う手数料になるため、NISAの枠で購入していても信託報酬は発生します。
NISAについてはコチラの記事でも紹介しています!
⇒NISAのデメリットは一つだけ!メリットの多いNISAをうまく活用しよう!
信託報酬の相場
信託報酬の相場は0.1%~2.5%程度です。
投資信託の多くはこの水準に収まっていることが多いです。
これを下回っていたり、超えていたりすると、一般的な投資信託よりも信託報酬に特徴がある投資信託といえます。
投資信託には大きく2種類あります。
指数の連動を目指すインデックスファンドと指数以上のリターンを目指すアクティブファンドです。一般的にアクティブファンドの方が信託報酬が高いです。
ただ、ほとんどのアクティブファンドは先ほど紹介したVOOなど指数連動のインデックスファンドよりもパフォーマンスが悪いです。またVOOの経費率は0.03%と圧倒的に安いです。
1%を超えるのはアクティブファンドが多いため、実際の目安としては、1%を超えていると高いというイメージです。
まとめ
投資信託・ETFの信託報酬についてのまとめです。
・信託報酬は日割りで発生。基準価額は信託報酬を反映した価額なので意識的に支払う必要はない。
・NISAでも信託報酬は発生する。
・信託報酬の相場は0.1~0.25%。1%を超えると高め。
ETFには個別に株式を取引するよりも、長期的に大きなリターンを得られる可能性が高いものが多くあるので、信託報酬についても理解して、投資信託にも投資してみましょう!