【FX】初心者が元手10万円で1カ月FX！結果は…？

投資は株取引一本でやってきたのですが、最近は日経平均・TOPIXなど含め日本株全体の調子が非常によくないように感じています。
私は資産のほとんどを日本株で運用している状況のため、日本市場が崩れると危ない状況です。

そこで株以外の別分野にチャレンジしてみようと思い、ずっと気になっていたFXにチャレンジしてみることにしました。

FXは危ないという話もありますが、そもそも初心者がいきなり投資対象に大金を投じるのは危険でしかないので、まずは元手10万円で運用を行っていこうと思います！
口座開設から1カ月程度たちましたので、その結果を見ていきます！

初心者がFXに取り組むにあたって

FXは「Foreign eXchange（外国為替）」の略です。
一般的に外国為替証拠金取引を指す言葉として使用されています。
外貨を投資対象とし、主に通貨間の為替差益を狙っていく取引となります。

簡単に言うと以下のような取引を行います。

ここからは、初心者が元手10万円FXに取り組むにあたって、最低限決めておくことや運用にあたっての取引ルールなどを記載していきます。

レバレッジ

FXの最大の特徴はレバレッジをかけられることです。
これによって口座に入れたお金を証拠金として自己資金の何倍もの資金で運用ができます。

記事を書いている2021年12月時点では最大25倍での運用可能な証券会社が多いです。
つまり10万円の資金が口座にあれば、それを証拠金として250万円の資金を運用することが可能となります。

FXが危険といわれるのはこのレバレッジが原因です。
レバレッジによって、自己資金以上の額で取引が可能になり、自己資金以上の損失が発生する可能性があります。これによって借金が…というところにつながってしまいます。

今回口座には10万円しかありませんが、最大250万円の損失が発生する可能性があるのです。
ここには注意して取引を行う必要があります

但し、10万円レバレッジなしでは、取引できる通貨があまりに限られてしまうため、レバレッジは最大までかけて取引を行います。

FXは株式の取引同様、取引の最低単位が定められていることが多く、1万通貨を最低取引単位となっているところが多いです。
つまり、 最もメジャーな通貨である米ドルと円の組み合わせであれば、1ドル=100円程度で1万通貨なのでレバレッジなしだと100万円が必要になります。
10万円でレバレッジなしだと、そもそも取引することができないのです。

取引通貨ペア

株式では投資対象が何千とありますが、FXでは通貨の取引になるのでそこまで数は多くありません。
また、この通貨ペアによって、必要となる証拠金の額や値動きのクセ、激しさも異なっているので、通貨ペア選びは非常に重要となります。

私が取引を行っている口座では、以下のような通貨ペアでの取引が可能となっていました。
・米ドル/円
・ユーロ/円
・ポンド/円
・スイスフラン/円
・豪ドル/円
・NZドル/円
・メキシコペソ/円
・南アランド/円
・ユーロ/米ドル
・ポンド/米ドル
・豪ドル/米ドル
など

円が絡む通貨ペアはわかりやすいのですが、ユーロと米ドルのペアなど円が絡まないものは初心者にはよくわかりません。
ユーロを売って米ドルを買う？米ドルを売ってユーロを買う？口座に入っているのは円だけど…？
このあたりの実感が持てなかったので今回は避けました。

私は初心者でよくわからなかったので、一番なじみのある「米ドル/円（USD/JPY）」で取引を行うことにしました。

取引ルール

今回元手10万円でFXを行っていくわけなのですが、先ほど紹介したレバレッジの関係で実質的には10万円以上の大金を動かすことになります。また私は株式取引の経験はありますが、FXは完全に初心者です。

そこで今回は大勝を狙うのではなく、細かく価値を狙っていきたいと思います。
そのために以下のルールを定めました。

• 日をまたぐ持ち越しをしない
• 重要指標の発表前後等相場の変動が激しいと思われるタイミングでポジションを持たない
• 買いも売りも行う

上記ルールが正しいのかもよく分かりませんが、やってみないとわからないだろうという気持ちでとりあえず相場に突っ込みました。笑

初心者が1カ月FXに取り組んだ結果

早速ですが結果はコチラになります！
謎のメキシコペソがありますが気にしないで下さい笑

結果としては以下となります。

100,000円 ⇒ 104,470円（＋4.4％）

おっ…おうという感じですが、小幅増という結果になりました。
売り・買い半々程度ですが、売りの方が利益が多いですね。

1lotは1万通貨になりますが、一回の取引では1lotずつの取引を基本にしていたので、1カ月で27回しか取引していません。はい、めちゃくちゃ日和っていました笑

FXというと、何十万、何百万飛びかうようなイメージでしたが、10万円ほどであればそういった弾けた結果にはならないように思います。通貨ペアにもよりますが、マイナーな通貨を選ばない・重要指標を避ける限りにおいては、いってもプラスマイナス数万円程度になるように感じました。

FX初心者が感じた株式取引との違いと難しさ

株式取引はそれなりの期間やっていますが、FXは完全初心者の状態で突っ込みました。
実際やってみて株式取引と違うと感じた部分・難しいと感じた部分がありますので、個人の感覚ではありますが紹介したいと思います。

出来高が分からない

FXは出来高が分かりません。
株式取引では当然のようにある出来高ですが、FXにおいては基本的に確認することができません。
はじめは証券会社のツールやチャートの画面などあれやこれやと探していたのですが見つからず。色々調べている中で出来高が見れないことが判明しました、

その時読んだのが以下の記事です。こちらの記事にかなり詳しく解説されていました。
FXで出来高が見れないのはなぜ？その理由を開設

いろいろな書籍で記載されていたり実感としても感じるところですが、株式取引において出来高は非常に重要です。チャートはそれ単体での意味合いは弱く、出来高と合わせてみて初めてその有用さを実感することができます。
特に天井圏・底値圏の判断やトレンドの転換点の判断をする際に出来高は非常に重要な要素の一つとなります。

FXではチャートと出来高を合わせて確認できないので、値動きの判断が非常に難しく感じました、
FX専業の方はこのあたりどう判断しているのかなと素朴に思います。

適正価値が分からない

株式であれば、株価の前提となる発行体企業の業績や資産などがあります。
が、通貨はよくわかりません。あるのかもしれませんが、1カ月では到達できませんでした。
そのため、現在の価格が高いのか低いのかの判断がつきませんでした。

長期的な成長がない

株式は原則発行体となる企業やその株主は株価が上がってほしいと思っています。
それは株価の上昇が自身の利益につながるためです。

また企業業績は中長期的に成長し、インフレも相まって株価は上昇していきます。
つまり、基本的には株価は上昇指向が強く、右肩上がりに成長していきます。これは過去の米国株式市場や日本株式市場の成長が右肩上がりであることからも分かります。

FXはこの点取引する値段が通貨間のバランスで決まるため、長期的なスパンにおける成長がないように感じました。また円安・円高が分かりやすいですが、どちらにもメリット・デメリットがあり一方向に動き続けるのはあまり好ましくないと考えられます。
つまりある程度の一定範囲内でのレンジ相場になる可能性が高く、長期的な成長を前提とした株式とは異なり安定した勝ちをとることが難しいように感じました。

経済指標発表後の値動きの荒さ

通貨の価値バランスは経済指標の発表で大きく変動します。
株も変動しますが、よりクリティカルに反応し、また反応する指標の数が多いです。

まず困るのは、指標に対する評価です。
いいからと言ってあげるでもなく、悪いからと言って下げるわけでもない印象でした。
（これは株式市場でも同様ですが…）
もちろん明らかに良い・悪いは一方向に突き進むこともありました。

最も厄介だと感じたのは、経済指標発表後の値動きの荒さです。
指標発表直後はとりあえず荒ぶるように乱高下します。指標に対する評価が割れているのか、仕手的なものか分かりませんが、株式市場であれば反応がほぼないようなものであってもとりあえずめちゃくちゃ反応します。

値動きが大きいということはそれだけ利益がとれるチャンスがあるということでもあります。
ただ、こういったところに初心者が突っ込むと、そもそもの指標に対する評価も難しいため乱高下に振り回された挙句大損してしまうのかなという怖さを感じました。
専業の方、専業になっていく方はこういったところでしっかりと勝ちをとれる力があるのだと思います。

まとめ

1カ月間FXに取り組んでみた感想は、「めちゃくちゃ難しい！」でした。
もちろん株式取引と共通するところはあるのでしょうが、とにかく違うところが多すぎます。株式取引とFXは全く別物なのだと強く実感しました。
これからもFXは続けていこうと思いますが、借金だけはしないように気を付けて取引していきたいと思います。笑